札幌市 居酒屋の王様 正統七十年 第三モッキリセンター【サポートサイト】

第三モッキリセンターの歴史

沿革

1926(昭和元)年:小樽市山田町の酒屋「加藤商店」内にて創業
1950(昭和25)年:札幌市大通東1丁目の旅籠「かめや」内に移転
          (後に「第三モッキリセンター」と現在の店名とする)
1994(平成06)年:現在の場所(中央区南1条東2丁目2)に移転
1996(平成08)年:正統70年の看板
2009(平成21)年:正統83年(現在)

昭和から平成へと共に歩む

昭和元年に小樽市山田町の酒屋「加藤商店」の店先で始まった「角打ち」が「第三モッキリセンター」の原点だ。初代の店主は故)加藤一実氏。

昭和25年に札幌市大通東1丁目の旅籠「かめや」内にの一画を借りて移転し、始めたのは「立ち飲み」であり、現在の姿に近づく事になる。

後に現在の場所の隣に移転するが、この頃から札幌や小樽で「モッキリセンター」という同じ名前を使う店が増えて来た為に「元祖」でありながら敢えて「第三」と付け「第三モッキリセンター」とする。
(現在は小樽に一軒だけ「もっきりセンター」が残ってるだけで他にはない)

昭和を生き抜いた「大衆酒場」の「第三モッキリセンター」は平成の今も賑やかに営業している。二代目店主の加藤一夫氏は現在も元気にコの字カウンターとテーブル席を「ツキちゃん」と共に切り盛りしている。

2012年10月18日にツキちゃんが入院、2014年2月18日に帰らぬ人となりました。心より哀悼の意を表します・・・合掌。

「もっきり」とは?
酒をコップや升(マス)に盛り切って1杯ずつ売る酒のこと。この行為は居酒屋の発祥との関連性が強いと思われる。居酒屋の発祥は江戸時代で小売酒店が店先で試し飲みをはじめたのがきっかけで、それが1杯売りになり、その場で飲む為、肴も欲しくなり、台(テーブル、カウンター)やイス(無いところは立ち飲み)も用意され、人が集まる・・・これが居酒屋の原型だと云われている。
「角打ち」とは?
「酒を升にはいったまま飲むこと」、「升で酒を飲むこと」、「酒販店の店頭で酒を飲むこと」「金銭を出し集めて宴をすること」とある。(小学館、日本国語大辞典より)
「角打ち」はあくまでも「酒販店で飲む事」であり「酒場で飲む事」ではない。酒販店は料飲店行為は出来ない為、酒の提供は可能だが、イスや肴の提供等のサービスは厳密には違法だ。しかし、店先に「台」が置かれていたり、袋入りのおつまみなども売られている。これを勝手にその場で飲んで食べるのは店側としては干渉しないのだろう。「角打ち」も居酒屋の原点でもあるが、今でも現存する酒の飲み方なのである。
簡単に整理すると、「もっきり」は酒の提供形態、「もっきり屋」はもっきりで営業する酒場、「角打ち」は酒販店で酒を飲む行為、となるのだろうか?