「らーめん一番のスープ」は30年以上も前に先代の店主(森元東海男氏)が始めてから現在の二代目(前田登)に引き継がれ、創業時から殆ど同じ手法で仕込まれている。
仕込みの手順は公開しても決して真似の出来ないスープ作りだと二代目店主は胸を張る。
※ 胸は張るが野球で鍛え上げた店主でさえ、毎日の体力勝負で身体中バラバラになりそうだと小声でつぶやく。
豚骨らーめんは一般的に「ゲンコツ」と呼ばれる膝関節の部分(脛骨・大腿骨)からのみ上質の旨味成分を抽出するが、「らーめん一番のスープ」は「ゲンコツ」は勿論の事、豚の頭(頭蓋骨)、首(延髄)、背骨(脊椎)、肋骨、豚足までの豚の頭から爪先まで、総ての部位の骨髄から出る旨味成分をスープの出汁として使用する。
下準備として毎日、「ゲンコツ」と「その他の豚骨」を別々に血抜きし(写真1〜3)、アクが出ない様にブラシで水洗い(写真4〜5)、生姜、玉葱、人参などの野菜と共に「1番寸胴」で煮込み、「2番寸胴」には「1番寸胴」から豚骨だけを取り分け、同時に煮込む。この時、両寸胴の火は絶やす事はない。
二つの寸胴の中身ををかき混ぜる作業には「全長1m位の剣スコップ(先の部分が金属製)」を使う。(北海道以外ではシャベルと呼ばれる事もある)
一般的に寸胴の中身をかき混ぜる作業には「木製のオールの様な棒」を使うのだが、「一番」の場合、豚骨の量が多過ぎてこれでは混ぜる事が出来ない。従って持ち易く強度がある「スコップ(シャベル)」を使い混ぜながら粉砕するようになった。 (写真6)
初めて「スコップ(シャベル)」を使ったかき混ぜ作業を観たお客様は一様に驚きを隠せないが、今ではすっかり一番のオリジナルのパフォーマンスとして定着しつつある。(動画有り)
「1番寸胴」の煮込み具合や濃度は常に「2番寸胴」からスープを移しながら職人技的な手作業で調整し、一定のスープ濃度を保つ。(写真7)
※ オーダーが入ると「一番寸胴」のスープを中華鍋で野菜などと共に火に掛け味の最終調整を行う。(写真8)
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