森からの贈り物　木鳥表札

メリーゴーランド

小樽市富岡2-16-6（ワークショップ）
TEL&FAX 0134-32-2235
余市群赤井川（工房）

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去年の夏もそうしたように、今年も白い半袖に少し日焼けなどした腕を通し、去年のように無心に、ただ影をうつしている木々の小枝を限りなくぬうように、心の中では若い農夫となり、ただひとつとなって、存在してみたいと、かぎりなく希おうとしているぼくは、山すそを流れるとるに足りない小さな川の、魚の家族のように、本当は同じ星のもとに生まれてあるのだと。去年にもまして、めくるめく日々のなかでは、思ってみたがっている。

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山口　保

1947年、岐阜県飛騨に生まれる。70年、立命館大学法学部中退後、京都日仏学院を経て、71年渡欧、在仏1年の後、スウェーデンにて移動チボリの看板画家として就労。74年、帰国。75年、北海道小樽市に移り、82年、日本の伝統的な「沈め彫り」の技法を応用した、独自の技法を確立。同時に北の風土に因んだ野鳥などを彫刻彩色した「木鳥表札」を考案創作する。「生活工房」を信念に、人々の生活に自然からのメッセージを送りつづけている。