現建築名称　：　小樽市公会堂
建築年　　　：　明治44年(1911)
建築構造　　：　木造平屋建
用　途　　　：　宿泊所
所在地　　　：　花園5-2-1
設　計　　　：　木子幸三郎
施　行　　　：　大虎（加藤忠五郎）

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大正天皇が皇太子時代に北海道を行啓する明治44年に小樽の「御旅館」として建築しました。新築の寄付を申し出たのは回船問屋から海運業を起こしていた「藤山要吉」氏。施行を任された「大虎」の加藤忠五郎は光栄を感じ、東京の宮内省（宮内庁）まで出向き木子幸三郎に設計を相談し設計図を書き、当時、建設中の皇族の邸宅にも案内したと言われています。正面には唐破風の車寄せを設け、梁に御紋を刻んだ蛙股を組む。2棟で構成されており、手前が本館、その背面に続くのが御殿です。御殿は一の間、二の間、三の間が並び、一の間の座敷飾りの棚は葉山御用邸のそれと似ています。後に公会堂として活用、昭和35年に現在地へ移築する。能舞台も組み込まれました。